東北自動車道佐野SAが建築家隈研吾氏監修でリニューアルオープン
東北自動車道の佐野サービスエリア(SA、栃木県佐野市)上り線が、3月17日午前10時にリニューアルオープンしました。このプロジェクトは、地域の特色を活かした「ドラマチックエリア」として生まれ変わり、商業施設の内外装デザインを日本の代表的建築家である隈研吾氏の設計事務所が監修しています。13日には関係者や報道機関向けの内覧会が開催され、佐野らしい仕掛けの数々が公開されました。
老朽化したSAの大規模改修とデザインの特徴
佐野SAは1972年に供用開始され、長年の使用で老朽化が進んでいたため、上下線で改修工事が実施されました。下り線側は2020年に着工し、2022年に先行オープンしており、上り線側は2023年から工事が進められていました。今回のリニューアルでは、上り線側SAの屋根に木目調のアルミ製パネルを様々な角度で配置し、風に揺らぐような軽やかな動きを表現しています。このデザインは、波打つような外観を生み出し、訪れる人々が思い思いの時間を過ごす情景をイメージしたものとなっています。
ドラマチックエリアで地域の魅力を発信
ドラマチックエリアは、NEXCO東日本グループが展開する事業の一環で、SAやパーキングエリアに地域の特産品や料理にこだわった商業施設を設置し、旅のドラマを演出することを目的としています。同社管内では約20か所に設けられており、佐野SAでは特に佐野市の特産品や土産が充実しています。目玉となるのは、35種以上の佐野ラーメンの商品を壁一面に展開した「ら~めんの里」コーナーで、人気店の商品やSA限定品を購入できます。さらに、天明鋳物の焼き器で作った「さのまる焼き」なども販売され、地域の食文化を楽しむことができます。
内覧会での関係者のコメントと今後の展望
13日の内覧会では、SA内の商業施設の運営を担う「ネクスコ東日本エリアトラクト」の吉見秀夫社長が、「高速道路と地域をつなぐ拠点としての共創の取り組みを進めていきたい」と述べました。隈研吾氏も登壇し、「地域との交流やまわりにひらかれたイメージを建築でも表現した。この空間をエンジョイしてほしい」と語り、デザインに込めた思いを明かしました。また、SAは上下線を徒歩で行き来できる構造になっているため、下り線利用者も上り線のドラマチックエリアを楽しむことが可能です。
同社は、リニューアル後の年間来場者数を約400万人と見込んでおり、これは従来から100万人増加する見込みです。この取り組みを通じて、佐野SAが地域経済の活性化や観光促進に貢献することが期待されています。



