埼玉県警は、新生活が始まった若者を痴漢などの性犯罪から守るため、浦和麗明高校の生徒らと協力し、4月30日にJR浦和駅前で啓発活動を実施した。参加者はチラシを配りながら、県警が提供する「痴漢撃退アプリ」の利用を呼びかけた。
痴漢撃退アプリの機能
このアプリは、スマートフォンの画面に「痴漢です」などのメッセージを表示し、周囲に助けを求めることができる。さらに、音声による警告やブザーを鳴らす機能も搭載されている。また、県警の性犯罪被害相談窓口「#8103(ハートさん)」の周知も行われた。
参加者と活動内容
この日の活動には、高校生6人を含む県警やボランティアの計約20人が参加。参加者は駅前で通勤・通学する人々にチラシを手渡し、アプリのインストールを促した。浦和麗明高校3年生の金丸真奈美さん(17)は「被害に遭っている人をどう助けられるのか、もっと知ってもらうことが大切。この啓発活動を通じて、少しでも被害防止に貢献できれば」と話した。
性犯罪の現状
埼玉県警によると、2025年に認知された痴漢を含む不同意わいせつ被害は599件。このうち、19歳以下の被害は268件で、全体の約44.7%を占めている。若年層の被害が顕著であることが浮き彫りになった。
県警の呼びかけ
県警地域安全対策推進室の太田恒室長は「この時期は生活環境が大きく変わり、周囲に頼れる人が少ない場合もある。もし性暴力に遭った場合は、一人で抱え込まずに警察に相談してほしい」と強調した。
県警は今後も、痴漢撃退アプリの普及や相談窓口の周知を通じて、性犯罪の防止に努める方針だ。



