台風6号は3日午前4時半ごろ、和歌山県南部に上陸し、同日夜までに日本の東の海上へと抜けた。気象庁は和歌山県の古座川に、5段階の警戒レベルで最も危険度が高い「レベル5氾濫特別警報」を一時発表。短時間に大雨をもたらす線状降水帯の発生が各地で相次いだ。
和歌山で「レベル5氾濫特別警報」
5月末に始まった新しい防災気象情報の運用開始後、初めての特別警報発表となった。氾濫の発生が確認されたとして午前5時35分に発表され、同8時50分に「レベル2氾濫注意報」に切り替えられた。東京や神奈川などでは、土砂災害や河川氾濫でレベル4の「危険警報」が発表された。
線状降水帯と記録的豪雨
徳島、和歌山、静岡、神奈川の4県では3日未明から線状降水帯が発生。3日までの12時間降水量は、三重県尾鷲市で478.5ミリ、高知県四万十町で374ミリ、東京都心で173.5ミリなど、いずれも6月の観測史上1位を記録した。
被害状況
読売新聞の集計では、沖縄、鹿児島など13県で31人が負傷。床上・床下浸水は埼玉、静岡など10県で計84戸に上った。静岡県河津町見高の伊豆急行線「稲取3号踏切」付近の斜面では3日午前11時ごろ、土砂崩れが発生。大量の土砂が踏切内を覆い、付近の民家2軒にも流入した。復旧の見通しは立っていないという。
台風の特徴と影響
気象庁によると、6月の台風上陸は2012年以来で、1951年の統計開始以降4番目に早い。台風6号は4日にも温帯低気圧に変わる見込み。文部科学省の3日正午時点の集計では、東京や埼玉など23都府県の小中高校や大学などの休校は計5378校に上った。



