千葉県は26日、最新のデータに基づき見直した地震被害想定を公表した。今回の想定では、房総半島東方沖でマグニチュード(M)8.5の巨大地震が発生した場合を初めて盛り込み、太平洋沿岸を最大12メートル超の津波が襲い、県内だけで死者が最大約5万7200人に上ると算出した。
想定の背景と津波の高さ
研究機関が、房総半島沖で約千年前に大規模な津波をもたらす地震が起きた可能性があるとの調査結果を示したため、今回の検討が行われた。早ければ20分程度で太平洋沿岸に広く津波が押し寄せ、いすみ市で最大12.8メートル、銚子市で同12.5メートル、勝浦市で同10.6メートルに達するとされている。
死者数と被害の詳細
津波による死者数は、冬の早朝の発生を最悪のケースとし、約5万7200人。冬の夕方では約4万200人が犠牲になり、約2万9500棟の建物が全壊する見通しだ。さらに、2週間たっても80万人近くが避難生活を余儀なくされ、災害関連死は約3700人に及ぶと推計されている。なお、今後30年以内の発生確率は不明とされた。
直下地震の想定
また、M7.3の直下地震が市川市から千葉市を震源に冬の夕方に起きた場合では、建物倒壊や火災などで最大約2400人が死亡すると試算されている。



