東京都江戸川区の区立中学校で、理科の実験中に複数の生徒が体調不良を訴える出来事が発生した。警視庁や小岩署など関係機関の発表を総合すると、14日午前11時30分ごろ、同校から「理科の実験中に具合が悪くなった生徒がいる」と119番通報があった。少なくとも男女5人が頭痛や吐き気などの症状を訴えているが、いずれも意識ははっきりしており、会話も可能な状態だという。
実験の状況と症状
小岩署によると、当時は理科室で中学2年生の約30人が硫化水素を発生させる実験を行っていた。窓を開けた状態で実施されていたが、一部の生徒が「頭痛がする」「気持ちが悪い」と訴えた。硫化水素は腐卵臭を持つ有毒ガスで、高濃度では意識障害や呼吸困難を引き起こす危険性がある。今回の事案では、換気が不十分だった可能性も含め、学校側と警察が詳しい状況を調べている。
関係機関の対応
通報を受けて、警視庁や消防が出動し、体調不良を訴えた生徒たちを救護した。現在までに重篤な症状の報告はなく、全員が会話可能で意識も清明であることから、大事には至っていない模様だ。学校側は保護者への連絡を進めるとともに、実験の手順や安全管理体制について再点検を行う方針。
なお、硫化水素を扱う実験は中学校の理科カリキュラムに含まれており、適切な換気や濃度管理が不可欠とされる。今回の事例は、安全教育の重要性を改めて浮き彫りにしている。



