福島市笹木野の住宅地で2日、男女4人が相次いでクマに襲われ、けがを負った。クマはその後、近くの事業所内に潜み込み、一晩明けた3日朝も、緊急銃猟に備えるハンターらとのにらみ合いが続いている。
クマは事業所敷地内に潜伏
福島市によると、クマが入り込んだのは、板金などを製造するOKIシンフォテックの本社・工場敷地内。周囲はバリケードで封鎖されている。3日朝時点ではクマに動きはなく、寝ているとみられる。居場所が見えにくい場所で、麻酔銃を撃つのが難しい状況だという。
襲撃の経緯
福島県警などによると、クマは2日朝、JR笹木野駅をまたぐように移動し、20代から80代の4人を襲った。66歳の男性は顔の骨が折れる重傷を負った。発砲して命中したが、効果はなかった。
緊急銃猟の許可と対応
福島市の馬場雄基市長は2日午後1時18分に緊急銃猟の許可を出した。事業所内に引火性のあるものがあるため、ライフル銃ではなく麻酔銃での対応となった。午後2時19分に一発を発砲して命中したが、効果がなかった。市の担当者は「クマが興奮状態にあり、効かなかったと考えている」と話す。
現場周辺の状況
一帯はJR福島駅から西へ約3キロの住宅地。市はガバメントハンター(公務員ハンター)2人と対策チームを派遣。その後、福島県に要請したハンター1人も加わった。県警は付近に規制線を張り、交通を制限している。
クマの動きが確認され次第、さらなる対応が取られる見通しだ。住民は引き続き警戒を呼びかけられている。



