福島県いわき市の住宅街で11日早朝、クマと見られる動物が目撃された。市は周辺の小中学校3校を臨時休校とし、近隣住民に注意を呼びかけている。
住宅街での目撃情報
午前4時半ごろ、同市好間町下好間で、車を運転していた男性が道路を横切るクマのような動物を目撃した。いわき中央署によると、男性は「体長1メートルほどの黒っぽい動物で、丸々としていた」と話している。
現場はJRいわき駅から西へ約2キロの住宅街。市は市立好間第一小と第二小、好間中の計3校を臨時休校とすることを決定した。12日は再開予定だが、保護者に登下校時の送迎を依頼したほか、校庭での活動を行わないなどの安全対策を講じるという。
近くの自動車整備業の男性(47)は「注意しながら仕事するしかない。どうしたらいいか分からない」と困惑。ともに80歳の夫婦は「カギを閉めて出歩かないようにしないと」「いつもの散歩もできない」と話していた。
市内では3日以降、四倉地区などでクマの目撃情報が相次いでいる。
福島市街地にも出現
11日午前2時55分ごろ、福島市舟場町の国道13号で、トラックを運転していた県内の20代男性が、道路を横断するクマとみられる動物1頭(体長約50センチ)を目撃した。けが人はなかった。福島署が周辺を警戒している。
現場はホテルや病院、県警本部などが立ち並ぶ市街地の一角。福島市教育委員会学校教育課によると、現場から南西に約400メートル離れた市立第一小学校では、敷地につながる門を閉めるなどの対策を取った。
柳津町でクマ1頭を駆除
柳津町は10日、同町砂子原の畑に設置した箱わなにかかったクマの成獣1頭(体長約1メートル10、体重約60キログラム)を緊急銃猟で駆除した。県内で緊急銃猟によるクマの駆除は4例目。
町地域振興課によると、8日午後、地域住民から「クマが桑の木に登って実を食べている」と駆除の要請があった。10日早朝、町が設置した箱わなにクマがかかっているのを確認。既に埋設処分した。現場は町役場から南約10キロの山あいにある集落で、近くには郵便局や小学校がある。



