春高バレー強豪校顧問が補助金と宿直手当で総額248万円の不正受給
春の高校バレーボール全国大会(春高バレー)の常連校として知られる兵庫県立氷上高等学校(丹波市)の女子バレーボール部顧問を務める男性教諭(59歳)が、補助金と宿直手当を不正に受給していた問題で、新たな不正の全容が明らかになった。
架空の練習試合で補助金20万円を不正受給
県教育委員会の発表によると、男性教諭は令和5年度以降、架空の練習試合の交通費を県スポーツ協会に申請し、20万円の補助金を不正に受給していた。この不正は今年3月に発覚し、県教委はすでに男性教諭に対して停職6カ月の懲戒処分を下している。
宿直手当でも大規模な不正 228万7千円を着服
さらに深刻な問題として、男性教諭が自ら舎監長を務める学校の寄宿舎において、令和2年度から6年度までの間、他の教員10人を巻き込んだ宿直手当の不正受給を行っていたことが判明した。教諭は同僚教員たちに、実際には就いていない「舎監業務」に就いたように装わせ、それぞれが受け取った宿直手当を「寄付していただければ、うれしい」と告げて回収していた。この手法による不正受給額は、合計で228万7千円にのぼる。
男性教諭は、これらの不正によって得た金銭を、女子バレーボール部の遠征費などに充てていたと説明している。部活動の強化を名目にした不正行為が、長期にわたって組織的に行われていた実態が浮き彫りとなった。
全国大会常連校の栄光と影
氷上高校女子バレーボール部は、全国高校総体や春高バレーへの出場を重ねる強豪校として知られている。特に今年1月に開催された第75回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)では、記念すべき40回目の出場を果たすなど、輝かしい実績を誇ってきた。しかし、その陰で部の顧問による不正が行われていたことは、学校スポーツ界に大きな衝撃を与えている。
県教育委員会は、今回の事例を重く見て、再発防止策の徹底を図るとともに、他の学校における類似の不正がないかどうかの調査も進める方針を示している。教育現場における金銭管理の透明性と適正な運営が、改めて問われる事態となった。



