千葉・松戸の常盤平第一小、廃校危機に揺れる 新入生わずか1人で市教委が入学停止方針
常盤平第一小、廃校危機 新入生1人で入学停止方針

常盤平第一小、廃校の危機

千葉県松戸市の常盤平団地に隣接する市立常盤平第一小学校が、廃校の危機に直面している。2026年度に入学した児童はわずか1人で、全校児童は33人。市教育委員会は2027年度以降の入学を停止する方針を打ち出し、保護者や地域住民の間で波紋が広がっている。

背景と経緯

同校は1960年4月に児童数186人で開校し、1971年度には1612人まで増加した。しかし、1970年代半ばから減少に転じ、常盤平団地の高齢化が進むにつれて児童数も急減。現在の高齢化率は44.5%(日本人のみ57.2%)で、松戸市全体の25.7%を大きく上回る。

市教委は4月22日の市長定例会見で入学停止方針を表明。波田寿一教育長は「統廃合ではなく、地域の学校の再編成」と説明したが、「50万都市でここだけ特異な状況が教育格差を生む」と懸念を示した。

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保護者の困惑と反発

市教委は昨年10月の保護者説明会で複式学級編成の可能性を示し、同時に転校希望調査を実施。保護者や卒業生は「常一小の子どもの権利を守る会」を結成し、存続を求める要望書を提出した。しかし、4月22日の市長会見で突然の入学停止方針が発表され、保護者からは「声が握りつぶされた」との声が上がった。

少人数教育の価値

現在の児童33人中12人は学区外から通っており、大規模校に適応できずに同校を選んだケースが多い。保護者は「小規模校ならみんながどこかで主役になれる」と語り、少人数のメリットを生かした「小規模特認校」への指定を提案している。卒業生の多田和生さん(14)は「大きい学校は不安だから常一小を選んだ子も多い」と指摘し、市議会に陳情する準備を進めている。

今後の展望

市教委は「保護者や地域の声を大切にしながら丁寧に進める」としているが、具体的な意見聴取の機会は未設定。常盤平団地では昨年2月、UR都市機構と地域再生に向けた覚書を締結しており、学校の存廃は団地の将来にも影響を与えそうだ。

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