TOEIC試験で替え玉受験疑い、37歳女性と中国籍学生を逮捕
警視庁富坂署は2月26日までに、英語検定試験「TOEIC」を替え玉受験したとして、有印私文書偽造・同行使の疑いで、東京都新宿区在住の会社員、森山瑠威容疑者(37)と、中野区在住の中国籍で専門学生の男(20)を逮捕しました。この事件は、国際的な資格試験における不正行為の深刻な実態を浮き彫りにしています。
逮捕容疑の詳細と成り済ましの手口
逮捕容疑によれば、森山容疑者と中国籍の学生は共謀して昨年5月、豊島区内のTOEIC試験会場において、森山容疑者が学生の男に成り済まし、解答用紙に同男の氏名を記入して受験したとされています。警視庁の調べに対して、森山容疑者は黙秘を続けている一方、中国籍の学生は「替え玉受験を依頼した。100万円ほどを支払った」と具体的な供述をしていることが明らかになりました。
さらに注目すべき点は、森山容疑者が昨年以降、別の事件でも中国籍の女性に成り済まして東洋大学大学院の入試などを受験したとして、同様の容疑で既に逮捕・起訴されていることです。このことから、彼女が複数の試験で組織的に成り済まし行為を繰り返していた可能性が指摘されています。
高得点と事件の背景
替え玉受験が行われたTOEIC試験では、森山容疑者が受験した結果、990点満点中955点という極めて高いスコアを記録しました。この高得点は、試験の公正性に対する重大な脅威を示すとともに、替え玉受験が資格取得や進学において不当な利益をもたらす危険性を強調しています。
事件の背景には、留学生や専門学生を中心とした試験対策の需要の高まりが存在すると見られています。特に中国籍の学生が関与した点から、国際的な教育環境における不正行為の防止策の強化が急務であることが浮き彫りになりました。警視庁は、今後も同様の事件の捜査を進め、試験制度の信頼性を守るための取り組みを強化していく方針です。



