TikTok経由のロマンス詐欺で巨額被害 青森の女性が3606万円をだまし取られる
青森県警八戸署は2026年2月20日、県内在住の50代女性がSNSを利用したロマンス詐欺の被害に遭い、総額3606万円をだまし取られた事件を発表しました。この巧妙な詐欺手口は、動画共有アプリ「TikTok」から始まり、LINEを経由して株式投資話へと発展していったものです。
結婚約束から投資話へ 段階的な詐欺の手口
同署の発表によりますと、被害女性は昨年12月、スマートフォンでTikTokを閲覧中に「小林健太」を名乗る男性からダイレクトメッセージ(DM)を受け取りました。その後、LINEアカウントを登録してメッセージのやり取りを開始。二人の関係が深まる中で、男性は結婚を約束し、「株式投資で稼いで二人で暮らそう」と提案しました。
この後、女性は「小林」から証券会社マネジャーを名乗る人物のLINEアカウントと投資サイトを紹介されます。今年1月7日から28日にかけて、女性は指定された銀行口座に計423万円を振り込みました。さらに、自宅を訪れた男性に対して現金3183万円を直接手渡したということです。
投資サイトで利益表示も 現金要求続き被害発覚
詐欺グループが用意した投資サイト上では、女性の投資額に対して利益が表示されていました。しかし、その後も現金の追加入金を要求され続けたため、女性は知人に相談。このことをきっかけに詐欺被害が明らかになりました。
青森県警捜査2課の担当者は、SNSを利用した詐欺被害について「インスタグラムやフェイスブックでの事例が多いが、TikTokでも被害が目立つようになっている」と指摘しています。動画プラットフォームからの接触は、従来のSNS詐欺とは異なる新たな手口として警戒が必要です。
増加するSNS詐欺 巧妙化する手口に注意喚起
今回の事件では、以下のような特徴的な手口が確認されています:
- TikTokという比較的新しいプラットフォームからの接触
- ロマンス関係の構築から投資話への自然な流れ
- 複数の人物が関与する組織的な詐欺構造
- 投資サイトでの偽の利益表示による信用獲得
- 現金の直接受け渡しを含む多様な資金回収方法
警察関係者は「SNS上で知り合った人物からの投資勧誘には特に注意が必要だ」と強調しています。また、結婚や交際を約束するような甘い言葉で信用を得た後、経済的な要求につなげる手口が典型的であると説明しました。
青森県警では、同様の被害防止に向けて注意喚起を強化するとともに、詐欺グループの特定に向けた捜査を進めています。SNSを利用するすべてのユーザーに対して、見知らぬ人物からの投資話や金銭的要求には慎重に対応するよう呼びかけています。



