SNSで拡散した「不正選挙」疑惑
2026年2月の衆院選投開票から約2週間後、ユーチューブで「ファン(FAN)北海道」として活動する札幌市の男性(29)は、自身の動画の再生回数が36万回を超えていることに驚いた。これは従来の10倍以上の数字だった。動画のテーマは、新興政党「チームみらい」の「不正選挙疑惑」。男性は手応えを感じ、「もっとやったろう」と意気込んだ。
根拠なき投稿の連鎖
初挑戦の衆院選で11議席を獲得したチームみらいに対し、X(旧ツイッター)では「票が書き換えられている」「ディープステートによる選挙妨害」といった根拠のない投稿が相次いだ。男性のスマートフォンにも、熊本県南阿蘇村でチームみらいが有効投票5369票中257票(4.8%)を得たことを「高齢化が進む地域でおかしい」とする投稿が流れてきた。当初は「あやしいと思っていなかった」という男性だが、動画に寄せられた「過疎地でインタビューしてほしい」というコメントに大量の「いいね」が付いたのを見て、現地へ向かうことを決意した。
現地調査とデモへの波及
南阿蘇村を訪れた男性は、投票した人々に投票先を尋ね、東京・八丈島や福岡県でも同様のインタビューを実施。これらの動画をきっかけに、東京・永田町では「不正選挙は許さない」と訴えるデモに参加する人々が現れた。しかし、これらの疑惑には確たる証拠はなく、専門家は「SNSで拡散される陰謀論が民主主義を脅かす危険性」を指摘している。
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