東京都内の市街地にクマが出没する事態に備え、警視庁は12日、ライフル銃を装備した機動隊員らによる「熊駆除対応プロジェクトチーム(PT)」の運用を開始した。ハンターの到着前に人身被害が生じる恐れがある場合など、緊急時に出動する。
背景と目的
クマの市街地への出没は各地で相次いでおり、今月上旬には宇都宮市の中心部や福島市といった県庁所在地でも確認されている。警視庁は、都内でも市街地に出没した場合に備えて万全を期す必要があると判断した。
PTの運用体制
PTは、クマが市街地に出没した際、自治体による緊急銃猟での駆除やハンターの確保が困難な場合などに警視総監が出動を命じる。PT長は生活環境課長、副PT長は出没現場が管内の警察署長と機動隊長が務める。現場の責任者は署の生活安全課長で、現場指揮官1人と射撃担当者2人は機動隊員が担う。射撃は周囲の安全を確保した上で行う。
法的根拠と訓練
警察官によるライフル銃を使ったクマの駆除は、昨年11月の国家公安委員会規則の改正で可能になった。同庁は、PTの出動に向け、猟友会と合同で訓練を行い、クマの生態を学んだり射撃技術の向上に努めたりする。



