警視庁が詐欺電話の生音声を公開、闇バイト対策の新ホームページを開設
警視庁匿名・流動型犯罪グループ(通称:匿流)対策本部は、2026年3月23日、詐欺被害防止と加害者防止を目的とした新たなホームページ(HP)を開設しました。この取り組みは、従来の被害者向け情報提供に加え、特に若者を中心に広がる闇バイトへの参加を防ぐ啓発活動に力を入れるものです。
詐欺電話の55分間の生音声を初公開
新HPでは、実際に発生した詐欺電話の音声を55分間にわたりノーカットで初めて公開しています。これにより、詐欺の手口や巧妙な話術を一般市民が直接確認できるようになり、被害防止への意識向上が期待されます。音声公開は、詐欺の実態をよりリアルに伝えることで、警戒心を高める効果を狙っています。
闇バイトの過酷な実態を体験談で紹介
HPでは、闇バイトに応募し、詐欺電話の「かけ子」として働いた男女の生々しい体験談も掲載されています。体験者たちは以下のような過酷な状況を語っています。
- 「居眠りしたら罰金、スタンガンを当てられている人もいた」 – 厳しい監視下での労働環境。
- 「脱出を試みて失敗し、20~30人にボコボコにされた」 – 暴力を伴う拘束の実態。
- 「最初の頃は報酬がもらえたが、最後は没収された」 – 搾取的な報酬体系。
これらの証言は、闇バイトが単なるアルバイトではなく、犯罪組織に巻き込まれる危険性を浮き彫りにしています。
加害者防止にも焦点、植田戦略企画官がコメント
同本部の植田哲也戦略企画官は、今回のHP開設について次のように述べています。「これまでは主に被害者にならないための情報を伝えてきましたが、加害者にならないための知識も必要です。闇バイトがどれほど危険な仕事であるかを知ってもらうことで、若者たちが安易に手を出さないようにしたい」。この発言は、詐欺犯罪の根絶には、加害者リクルートの防止が不可欠であるとの認識を示しています。
警視庁は、新HPを通じて、詐欺電話の音声や体験談を広く公開し、市民の啓発に努めるとしています。HPは警視庁の公式サイトからアクセス可能で、今後も最新情報を随時更新していく予定です。



