旧統一教会解散命令に高知の被害者「やっと結果」 橋田さんが会見で訴え
旧統一教会解散命令に高知被害者「やっと結果」会見

旧統一教会解散命令に高知の被害者「やっと結果が出た」 橋田達夫さんが会見で本音語る

東京高等裁判所が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対して解散を命じた司法判断を受け、長年にわたり高額献金の被害を実名で訴えてきた高知県在住の橋田達夫さん(68)が2026年3月4日、県庁で記者会見を開きました。橋田さんは「本当にうれしい。やっと被害者のためになる結果が出た」と喜びをあらわにしながらも、この決定を「一つの通過点」と位置づけ、今後の対応を強く求めました。

30年以上に及ぶ苦難の軌跡と家族への影響

橋田さんは、30年余り前に旧統一教会に入信した元妻が多額の献金を繰り返したこと、さらに長男が自死するという悲劇に見舞われた経験を詳細に語りました。これらの出来事は、家族全体に深い精神的・経済的苦痛をもたらし、橋田さん自身も長きにわたる苦しい思いを抱えてきたといいます。被害者支援団体「統一教会の被害者と支援者の会・高知」の代表も務める橋田さんは、この日、会として教団側に対して謝罪と賠償責任の履行を求める声明を発表しました。

「人生や命まで奪う」教団の実態と清算への強い要望

記者会見の中で、橋田さんは「彼らはお金だけじゃなくて人生、命まで奪っていく」と力強く訴えました。解散命令後の手続きにおいて、清算人による弁済作業が確実に進められることを強く求め、教団の責任を明確にすべきだと主張しました。さらに、親の信仰や献金によって生活の制約や困窮を強いられる「宗教2世」の問題にも言及し、「いろんな問題をはらんでいる。(教団に)責任を取らせることが一番大事だ」と語り、社会的な関心の高まりを呼びかけました。

今後の具体的な行動計画と個人訴訟の可能性

橋田さんは、個人としても積極的な行動を取る意向を示しています。今後、県内の教団幹部に対して謝罪と損害賠償を求め、個別に提訴する考えを明らかにしました。これは、司法判断を単なる終着点ではなく、被害回復に向けた新たな出発点と捉える姿勢の表れです。橋田さんの発言は、多くの被害者に希望を与えると同時に、教団側の今後の対応に厳しい目を向けさせる内容となっています。

この会見は、旧統一教会問題が単なる宗教団体の解散にとどまらず、家族の絆や人生そのものを揺るがす深刻な社会問題であることを改めて浮き彫りにしました。橋田さんの訴えは、被害者支援の重要性と、教団の責任追及が不可欠であることを強く印象づけるものとなりました。