特許庁前の重大事故で内閣府公用車運転手の勤務先に捜索入る
警視庁は2026年2月20日、東京・赤坂の特許庁前の都道交差点で発生した多重事故に関連し、内閣府の公用車を運転中に事故を起こした男性運転手(69歳)の勤務先を、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で捜索した。この事故では、1人が死亡し、6人が重軽傷を負う惨事となっており、捜査が本格化している。
運転手が記憶喪失を主張、安全管理体制に焦点
運転手は事故後、周囲に対し「事故前後の記憶がない」と話しているという。警視庁は、捜索で押収した従業員の出勤簿などの資料を基に、運転手の勤務先における安全管理体制を詳細に調査する方針だ。捜索対象となったのは、車両運行管理会社「大新東」(東京都渋谷区)の城南営業所(中央区)である。
事故の詳細と衝撃的な速度
事故は2026年1月22日午後6時35分頃に発生。内閣府公用車が赤信号を無視して交差点に進入し、乗用車やタクシーなど計6台が絡む多重衝突事故となった。同庁幹部によると、公用車は当時、時速約130キロという高速で走行していた。この結果、タクシーの男性乗客(32歳)が死亡し、公用車の後部座席にいた50歳代の男性2人を含む計6人が重軽傷を負った。
捜査の進展と今後の見通し
運転手自身も重傷を負い、現在入院中であるため、警視庁は回復を待って詳細な事情聴取を行う方針を示している。事故現場は複数台の車両が絡む大規模なものとなり、地域社会に大きな衝撃を与えた。捜査では、運転手の記憶喪失の主張や勤務先の管理態勢に加え、速度超過や信号無視の背景を解明することが焦点となっている。
この事故は、公用車の安全運転管理の重要性を改めて浮き彫りにしており、今後の捜査結果が注目される。警視庁は、証拠収集を進めながら、再発防止策の検討にも着手する見込みだ。



