吉川友梨さん不明事件、大阪府警が初の広域広報活動を実施
大阪府熊取町で2003年、当時小学4年生だった吉川友梨さん(現在31歳)が下校途中に行方不明になった事件で、大阪府警は2026年2月20日、初めて全66署で一斉に情報提供を呼びかける広報活動を実施しました。未解決のまま22年以上が経過し、寄せられる情報が年々減少傾向にある中、新たな手がかりの掘り起こしを目指す取り組みです。
22年以上未解決の事件、広域での情報提供を呼びかけ
友梨さんは2003年5月20日午後3時ごろ、自宅近くの路上で目撃されたのを最後に、行方がわからなくなりました。大阪府警は未成年者略取誘拐事件として捜査を続けており、毎年行方不明となった日付に合わせて、自宅の最寄り駅などで広報活動を行ってきました。しかし、有力な手がかりはいまだにつかめていない状況が続いています。
府警は「過去の同種事件では、誘拐現場と監禁場所が遠く離れているケースもあった」と説明し、今回初めて広域に情報提供を呼びかけることにしました。この日は各署員ら約670人が管内の主な駅や商業施設など約90カ所でチラシを配布し、近畿と福井の2府5県の運転免許試験場などでポスター掲示や広報動画の放映を行いました。
大阪駅での広報活動、市民の協力を呼びかけ
大阪市北区のJR大阪駅では、曽根崎署員らが通行人に「友梨さんは来月で32歳になります」「ささいな情報でもお寄せください」と声をかけながら、チラシやポケットティッシュ計千組を配布しました。チラシを受け取った大阪府豊中市の女子高校生(16歳)は、最寄り駅に張られたポスターで事件を知っていたと話し、「早く帰って来られるように、学校の友達と話して、少しでも協力したい」と語りました。
長期未解決事件を担当する府警捜査1課の森本浩史警部は「ご家族は今も友梨さんの帰りを待ち続けています。皆様からの情報が事件解決の手がかりになります。電話やメールでも結構です」と訴えました。
捜査経過と情報提供の減少傾向
府警はこれまでに延べ11万9013人の捜査員を投入し、6320件の情報が寄せられています。しかし、2024年は353件、2025年は280件と、年々情報提供が減少する傾向にあります。昨年には、事件の1カ月前に現場付近に止まった車の中から下校中の小学生を見ている男がいたとの目撃情報が新たに明らかになるなど、わずかながらも新たな情報が寄せられるケースもあります。
この広報活動は、事件解決への新たな突破口を見つけるため、広範囲にわたる情報収集を目的として実施されました。府警は引き続き、市民からの情報提供を呼びかけながら、事件の早期解決を目指す方針です。



