広陵野球部の集団暴力、被害生徒の父が学校調査に疑義「身内に甘かった」
広陵野球部集団暴力、被害生徒の父が学校調査に疑義

広陵高校(広島市安佐南区)の硬式野球部における部員間の暴行事案で、昨夏の全国高校野球選手権大会を途中辞退する事態となった問題で、第三者委員会の調査報告が公表された。これを受け、「集団暴力」を受けたと認定された元部員の父親が29日、取材に応じ、学校の初期対応について強い疑念を示した。

父親が語った学校調査への不満

父親は「当初の学校の調査がいかに身内に甘かったかを知ってあきれた」と述べ、学校の説明が事実と乖離していたと批判した。これまで広陵高校は、元部員が寮で禁止されているカップラーメンを食べたことを理由に、集団暴行ではなく複数の部員が個別に暴力を振るったと説明。暴力の程度についても「ほおをたたいたり胸ぐらをつかんだりした」と軽微なものだとしていた。

しかし、28日に報道機関に公表された第三者委員会の調査報告の概要では、「複数の上級生が関与する集団的態様での暴力行為や威圧的行為」と認定し、「軽微な身体接触にとどまらない」と判断。父親の主張がほぼ認められる形となった。

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父親は「踏み込んで調査してもらい、私たちの主張がほぼ認められたことは評価したい。ただ、これまでの学校の調査は何だったのか」と複雑な心境を語った。

監督の発言も問題視

調査報告では、当時監督を務めていた中井哲之氏が元部員に対し、高野連に暴行事案を報告すればチームの不利益につながる趣旨の発言をしたことも認められ、「極めて不適切な発言」と指摘された。

父親は「圧力をかける意図はなかったと説明されてきたが、絶対的な立場の監督に言われたら息子は何も言えなくなる。転校するしかないと思わせる発言だった」と当時を振り返った。

謝罪の場で父親が受けた印象

父親は27日、学園理事長、学校長、中井氏らと面会し、謝罪を受けた。校長は「こんなに謝罪が遅くなって申し訳ない」と述べ、中井氏は「息子さんが夢をもって入部してくれたのに申し訳なかった」と頭を下げたという。

父親は謝罪自体は受け入れたものの、学校の対応の遅さや初期調査の不十分さに対する不信感は拭えない様子。今後の再発防止策や、被害生徒へのケアが十分に行われるかが注目される。

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