軽井沢スキーバス事故、東京高裁も社長らに実刑判決 予見可能性を認定
軽井沢バス事故、高裁も実刑 予見可能性認定

2016年1月に長野県軽井沢町で発生したスキーツアーバス事故をめぐり、バス運行会社社長の高橋美作被告(64)と当時の運行管理者荒井強被告(57)に対する控訴審判決が22日、東京高裁でありました。吉崎佳弥裁判長は、一審の長野地裁判決が言い渡した禁錮3年と禁錮4年の実刑判決を支持し、両被告の控訴を棄却しました。両被告は一審と同様に事故の予測は不可能だったとして無罪を主張していましたが、高裁はこれを退けました。

判決理由の詳細

吉崎裁判長は判決理由で、両被告について「運転手の技量を把握せず、必要な実技訓練などを実施しないままスキーツアー業務に就かせたことが事故の起点となった」と指摘。さらに、「運転をさせた場合に死傷などの結果を生じさせる具体的な予見可能性があった」として、被告らが危険性を認識していたと判断しました。

弁護側は「基本的な動作であるフットブレーキを踏まなかったことは予見できなかった」と主張しましたが、裁判長は「ブレーキやギア操作の誤り、不十分なハンドル操作が相互に関連し合った」と述べ、事故原因は複合的であったと退けました。荒井被告の弁護士は「判決文を確認し、上告を検討する」とコメントしています。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

遺族の反応

判決後、記者会見した遺族らは「一審と同じ判断で安心した。安全を軽視すると悲惨な事故につながるという教訓を未来永劫伝えていきたい」と述べ、判決を歓迎しました。

事故の概要

事故は2016年1月15日午前1時50分ごろ、軽井沢町で発生。東京都羽村市のバス運行会社「イーエスピー」が運行する大型バスが、大学生ら乗員乗客計41人を乗せて長野県北部のスキー場へ向かう途中、国道18号碓氷バイパスの下り坂カーブを曲がりきれず、ガードレールを突破して崖下に転落。大学生の乗客13人と運転手2人の計15人が死亡し、26人が重軽傷を負いました。

事故後、運行会社が国の基準を下回る「下限割れ」の料金で受注していたことが判明し、価格競争による安全管理の不備が社会問題となりました。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ