全国47都道府県の高校生らが理数分野の知識と実技力を競う「科学の甲子園全国大会」。その千葉県代表を決める選考会の審査方法をめぐり、運営側が競技時間を一方的に延長したことで、不透明な選考だったと指摘される事態になっている。
出場校と県教委の間に深い溝
出場校と運営側の県教育委員会の間に深い溝ができており、熊谷俊人知事は14日の定例記者会見で「結果的に一部の生徒が不信感を持つ形になったことは大変残念だ」と述べ、県教委の運営方法に苦言を呈するとともに、県教委に透明性のある運営を求めた。
「科学コンテストなのに非科学的」
県代表選考会は昨年11月15日に千葉市の県総合教育センターであった。県内の高校・高専21校から33チームが参加し、「科学の甲子園全国大会」(国立研究開発法人・科学技術振興機構〈JST〉主催)への出場権をかけて競った。全国大会は今年3月に茨城県つくば市であった。
問題となったのは、実技競技の時間配分だ。運営側は競技中に時間を延長する決定を一方的に行い、参加校に事前の告知や説明がなかったという。このため、一部の参加校から「公平性を欠く」との批判が上がった。県教委は「運営方法に問題はない」としているが、出場校との間で認識の相違が生じている。
熊谷知事は会見で、「科学コンテストなのに非科学的な運営が行われたことは遺憾だ」と述べ、再発防止策として、競技ルールの明確化や事前説明の徹底を県教委に指示した。また、今後の選考会では透明性を高めるため、第三者による監視や審査プロセスの公開を検討するよう求めた。
この事態を受け、一部の参加校は県教委に対して正式な抗議文を提出し、再選考を求める声も上がっている。しかし、県教委は「全国大会の日程が既に終了しており、再選考は困難」としている。関係者の間では、来年度以降の選考方法の見直しが急務との認識が広がっている。



