ウクライナ、前大統領府長官を汚職容疑で拘束
ウクライナの国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察は14日、マネーロンダリング(資金洗浄)に関与した疑いで、ゼレンスキー大統領の元最側近であるイエルマーク前大統領府長官を拘束したと発表した。イエルマーク氏は巨額の汚職疑惑を受けて既に解任されていたが、在職中に同氏を重用したゼレンスキー氏の責任が問われる可能性もある。
NABUは、ゼレンスキー氏自身は今回の資金洗浄事件に関与していないと説明している。首都キーウの高等反汚職裁判所は14日、イエルマーク氏の60日間の拘束を命じ、保釈金として1億4千万フリブニャ(約5億円)の支払いを条件に保釈の権利も認めた。
イエルマーク氏は容疑を否認している。弁護士は保釈に必要な資金を準備できておらず、裁判所の命令に対して上訴する見通しを示した。同氏は在職中、政権中枢の人事を掌握したほか、外交などで絶大な影響力を行使し、「影の支配者」と称されていた。
報道によると、イエルマーク氏はキーウ近郊の高級住宅の建設計画に関連し、約4億6千万フリブニャの資金洗浄に関与した疑いが持たれている。ウクライナではロシアによる侵攻が続く中、汚職撲滅が国際社会からの支援継続の条件となっており、今回の拘束はその姿勢を示すものとみられる。



