モーター大手のニデック(旧日本電産)は13日、顧客の確認を得ずに製品の設計を変更するなど、品質管理上の不適切な行為が社内で明らかになったと発表した。現在のところ、製品の機能や安全性に影響を及ぼす事案は確認されていないという。同社は外部の専門家による調査委員会の設置を検討している。
不正会計問題から波及した品質不正の疑い
この品質不正の疑いは、昨年10月に発覚した会計不正問題を受けて設置された社内の「再生委員会」が、内部管理体制の改善を目的に実施した社内調査で明らかになった。同社は既に顧客への連絡と説明を順次開始しているとしている。
背景と今後の対応
ニデックでは、創業者である永守重信氏の長期にわたる強力なリーダーシップの下、業績拡大が優先され、内部統制が軽視されてきたとの指摘がある。昨年の会計不正問題では、第三者委員会が「永守氏からの脱皮」を提言するなど、ガバナンス改革が急務とされていた。
今回の品質不正の疑いは、そうした企業文化の歪みが品質管理部門にも波及した可能性を示唆している。同社は今後、調査委員会による詳細な調査を進め、再発防止策を策定する方針。
業界への影響
ニデックはモーター分野で世界トップクラスのシェアを誇り、自動車や家電、産業機器など幅広い分野に製品を供給している。品質不正の疑いが取引先の信頼を損なう可能性があり、今後の調査結果や顧客対応が注目される。



