コロナ禍の観光補助金詐取容疑、ホテル元総支配人ら逮捕
大阪府警は7日、新型コロナウイルス禍における観光事業者支援策「大阪いらっしゃいキャンペーン」を巡り、補助金約146万円を不正に受給したとして、堺市のホテル「ホテルリバティプラザ」(閉館)の元総支配人ら2人を詐欺の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で明らかになった。
逮捕されたのは、元総支配人で運営会社「コンセルジュ」代表の西尾佳三容疑者(70)と、同社従業員の男(71)。両容疑者は2021年11~12月、公益財団法人大阪観光局が運営するキャンペーン事務局に対し、架空の宿泊実績を申告。2022年1月、宿泊代金の一部として事業者に支給される補助金146万8千円をだまし取った疑いが持たれている。
捜査関係者によると、両容疑者は架空の予約表や領収書を作成し、少なくとも十数人に虚偽の宿泊同意書に署名させ、のべ約150人分の宿泊実績を水増ししていた疑いがあるという。大阪府は2024年5月、当キャンペーンにおいて架空の客や従業員の宿泊実績を申告して補助金を不正受給した事例があったと公表。この架空実績に基づいて発行されたクーポンが配布され、実際に利用されていたことも明らかにしていた。
大阪府は、キャンペーン期間中に運営会社に交付した補助金全額(約4966万円)の返還を求めた上で、府警に告発。今年1月に受理されていた。
「大阪いらっしゃいキャンペーン」は2021年11月から2023年6月まで、大阪府内での旅行を対象に実施された。宿泊については1人1泊につき最大5千円を補助し、さらに飲食店などで使えるクーポンを発行。いずれも事業者へ支給された。府企画・観光課によると、クーポン使用を含む補助金額は約396億円に上り、国や府、大阪市の財源で賄われたという。
ホテルリバティプラザがあった場所では、現在建物の解体が進められている。



