自民党大会で行われた国歌斉唱をめぐり、市民団体のメンバーらが28日、陸上自衛隊の女性隊員による歌唱は政治的行為を制限する自衛隊法に抵触する疑いがあるとして、隊員らに対する自衛隊法違反容疑での告発状を東京地検特捜部に提出した。高市早苗首相や小泉進次郎防衛相も、同法違反ほう助の疑いがあると主張している。
自衛隊法61条の規定
自衛隊法61条は、選挙権の行使を除く隊員の政治的行為を制限しており、違反すれば3年以下の拘禁刑が科される。今回のケースでは、隊員が12日の党大会に陸上幕僚長が指示した時に着用する演奏服装で参加したことが問題視されている。
首相の説明
首相は14日、記者団に対し「職務ではなく私人として歌唱した。国歌を歌唱することは政治的行為に当たるものではない」と説明していた。しかし、市民団体はこの見解に反論し、自衛隊員の政治的中立性を損なう行為だとして告発に踏み切った。
この問題は、自衛隊員の政治的行為の線引きや、政府の立場と法律の解釈をめぐり、今後の議論を呼ぶ可能性がある。



