福島県いわき市の山中にある全国有数の群生地で、絶滅危惧種に指定されているラン科の植物「クマガイソウ」が開花し始めた。地元のお年寄りたちが長年にわたり数万株を保護してきたこの場所では、今年は周囲の樹木が伐採された影響で生育に適した日陰の面積が減少したものの、5月初旬ごろには満開を迎える見込みだという。保護活動への協力金500円を支払うことで、一般の人が観覧できる。
群生地の詳細と保護活動の歴史
群生地は標高450メートルの田人町石住綱木地区に位置する。株の盗掘を防ぐため、地元住民が約45年前から保護活動を開始し、2014年には「守る会」が正式に発足して一般公開を始めた。
最高齢メンバーの思い
会の最高齢メンバーで、草取りなどの作業を長年担当してきた平子ヒテ子さん(97)は26日、群生地を訪れ、「例年に比べてお湿りが少なく、株が小さめだが、なんとか咲いてくれた」と感慨を語った。
クマガイソウはラン科の多年草で、環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されている。今回の開花は、地域の自然保護活動の成果として注目されている。



