兵庫県の斎藤元彦知事は22日の定例記者会見で、2005年に同県尼崎市で乗客乗員計107人が死亡したJR脱線事故の犠牲者を追悼する慰霊式に、今年は参加しないことを明らかにした。JR西日本からの出席要請がなかったためで、代わりに副知事が出席する予定だ。
JR西日本が副知事に要請
JR西日本の担当者は取材に対し、「慰霊式を静かに執り行うため、副知事の参列を要請した」と説明した。デモなどの動きを警戒したとみられる。慰霊式は毎年、事故が発生した4月25日に現場近くの慰霊施設「祈りの杜」で開催され、遺族や負傷者らが参加する。
知事宛ての案内が例年と異なる
県によると、例年は知事宛てに出席案内があり、斎藤氏も参加してきたが、今年は副知事宛てだった。斎藤知事は会見で「遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げる」と述べるにとどめ、詳細な理由については言及を避けた。
今回の対応について、一部の遺族からは「知事の不参加は遺族の気持ちを考慮していない」との声も上がっている。一方、JR西日本は「安全確保の観点から、式典の厳粛な運営を最優先した」としている。



