宮城県富谷市の地域活性化事業を巡り、便宜を図った見返りに接待を受けたとして、市課長補佐と建設会社の前社長が逮捕された事件で、課長補佐が過去に所属していた別の部署でも、前社長と仕事上の接点があった可能性があることが、捜査関係者への取材で判明した。県警は、この時期に2人の関係が深まった可能性があるとみて、経緯を詳しく調べている。
逮捕された2人の容疑
贈収賄容疑で逮捕されたのは、富谷市産業観光課課長補佐の菅原憲一郎容疑者(48)と、安藤建設工業の前社長、安藤健一容疑者(50)。菅原容疑者は2023年10月から2026年3月にかけて、自身が担当するしんまち地区の活性化事業などで、安藤容疑者が所有する不動産などを利活用できるよう便宜を図り、その謝礼として飲食や宿泊など約35回、総額約28万円相当の接待を受けた疑いが持たれている。
菅原容疑者の経歴と職務
菅原容疑者は2000年に富谷市に入庁。税務課や企画政策課などを経て、2024年4月に産業観光課の課長補佐に就任した。課の業務全般を指揮監督する立場にあり、主に観光交流施設「とみやど」の管理や企業支援業務を担当していた。
捜査関係者によると、菅原容疑者は産業観光課に配属される以前から、安藤容疑者と付き合いがあったとみられる。両容疑者は過去の部署でも仕事上の関わりがあった可能性があり、県警はこの時期に2人の関係が構築された可能性があると分析している。
市の対応と今後の捜査
富谷市の幹部は「割り勘が前提なのに」と困惑の声を漏らしており、東京出張などでも2人が行動を共にしていた可能性が指摘されている。県警は今後、両容疑者の過去の関係性や、接待の実態についてさらに捜査を進める方針。



