沖縄県名護市安和の国道で2024年6月に発生した事故で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設工事に抗議していた70代の女性と警備員の男性(当時47歳)が大型ダンプカーにはねられ、警備員が死亡、女性が重傷を負った問題で、県警が5日にもこの女性を重過失致死の疑いで書類送検する方針を固めたことが、4日までの捜査関係者への取材で明らかになった。
事故の経緯と捜査
事故が起きたのは、名護市辺野古での移設工事に使用する埋め立て用の土砂を搬出する現場で、移設に反対する市民らが抗議活動を行っていた場所だった。捜査関係者によると、ダンプカーが出入り口から国道に出ようとした際、女性がダンプカーの前を横切ろうとし、それを止めようとした男性警備員も巻き込まれたとみられる。この事故で警備員が死亡し、女性は足を骨折する重傷を負った。
県警はこれまで、女性から任意で事情を聴くなどして、女性の行動と事故との因果関係を慎重に調べてきた。その結果、女性の行為が重大な過失に当たると判断し、重過失致死傷罪の適用を視野に書類送検する方針を固めた。
運転手と別の警備員も書類送検へ
この事故に関連して、県警はダンプカーの男性運転手を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで、また交通整理を担当していた別の警備員を業務上過失致死傷の疑いで、それぞれ書類送検する方針であることも分かった。これらの人物についても、事故当時の状況や注意義務の有無などが厳しく問われることになる。
今回の書類送検は、抗議活動の現場で発生した死亡事故の責任の所在を巡り、注目を集めている。県警は今後、送検先の那覇地方検察庁が不起訴処分とするかどうかも含め、司法の判断を仰ぐことになる。



