高齢者を狙ったマンション詐欺、暴力団幹部ら9人逮捕 7.5億円詐取容疑
高齢者マンション詐欺で9人逮捕、7.5億円詐取容疑

高齢者を狙った大規模マンション詐欺事件、暴力団幹部ら9人を逮捕

警視庁は2月25日、高齢者に実際の価格より大幅に高く偽ってワンルームマンションを売りつけたとして、住吉会系暴力団幹部で「寿不動産」(東京都新宿区)代表取締役の石井寛一容疑者(42歳)ら男9人を詐欺容疑で逮捕したと発表しました。このグループは2022年6月から2023年10月にかけて、安値で仕入れた物件を購入時の最大約17倍もの高値で高齢者に販売し、総額約7億5000万円を不正に得たとみられています。

巧妙な手口で高齢者を狙い撃ち

発表によると、石井容疑者らは2023年5月から8月にかけて、東京都内と埼玉県内に住む70代から80代の男女2人を対象に、「家賃収入が入り、銀行に預けるよりも格段に利益が得られる」などと虚偽の説明を行いました。実際には260万円から300万円で購入したマンションの3部屋を、2000万円から2216万円という不当な高値で販売し、合計6216万円を詐取した疑いが持たれています。

このグループは、数万人以上の高齢者の個人情報を基に営業電話をかけ、自宅を訪問するという手口を繰り返していました。手土産を持参したり、外食に連れ出したりして信頼関係を築きながら、資産状況を詳細に聞き出していたのです。販売対象となったのは、東京、茨城、群馬、愛知など1都7県に所在する築数十年のワンルームマンションでした。被害に遭ったとみられる高齢者は70歳から94歳までの男女で、その多くが老後の資金を狙われたと見られます。

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過去にも同様の手口で逮捕歴

今回逮捕された9人のうち、石井容疑者を含む7人は、今年1月にも認知症の高齢男性2人に対して同様の手口でマンションの2部屋を売りつけた準詐欺容疑で警視庁に逮捕されていました。このことから、組織的な犯行が長期にわたって継続されていた可能性が浮上しています。

警視庁による9人の逮捕は2月18日から24日にかけて実施されました。捜査関係者によれば、このグループは高齢者の不安心理を巧みにつき、資産運用を装った詐欺行為を繰り返していたと指摘されています。特に、銀行預金より高い利益が得られると謳うことで、低金利環境に不安を感じる高齢者を誘導していたと考えられます。

この事件は、高齢者を標的とした金融詐欺がますます巧妙化している実態を浮き彫りにしました。警視庁は、同様の手口による被害が他にも存在する可能性があるとして、情報提供を呼びかけています。また、不動産取引における適正価格の情報提供や、高齢者への金融リテラシー教育の重要性が改めて問われる事態となりました。

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