京都府宮津市の日本三景・天橋立で10日午後、クマが目撃され、観光客がパトカーで避難する騒ぎとなった。クマは天橋立西側の海を泳ぎ、岸に上がった後、住宅や旅館が立ち並ぶ地域にとどまり、約6時間後に麻酔銃で捕獲され、殺処分された。けが人はなかった。
クマの移動経路と対応
府や府警によると、10日午後4時35分頃、通行人がクマを発見。クマは天橋立の北側から南方向に移動し、途中で海に入って北に約1キロ泳いだという。上陸後は同市江尻の雑木林の木に登り、じっとしていた。
読売新聞の記者が現場周辺で取材したところ、警察は天橋立内を散策中の観光客をパトカーで避難させていた。住宅街では警察官や猟友会のメンバーらが撃退用スプレーや盾を手に警戒にあたった。
捕獲の詳細
府から委託を受けた民間業者などによると、近くの建物上階から麻酔銃を2発発射してクマを眠らせ、地上に引きずり落として捕まえた。クマは体長137センチ、体重97キロのツキノワグマで、雄の成獣だった。
天橋立と周辺への影響
天橋立は全長約3・6キロ、幅約20~170メートルの砂州で、一時立ち入り禁止となった。周辺ではこれまでもクマの出没情報があり、近くの市立府中小では11日も保護者の車で児童を登下校させるなどの対応をとり、教師が校庭で警戒した。
近くに住む70歳代の男性は「観光地にクマが出没するようになってしまった。危害がないことを祈っている」と話した。



