検視女性遺体を撮影し500点超の画像を自宅持ち帰り 警察官が懲戒免職処分に
警視庁は2026年2月27日、綾瀬署に勤務する男性巡査部長(52歳)を懲戒免職処分とした。事件性の有無や身元確認のために行われる「検視」を実施した女性の遺体を撮影し、その画像データを自宅に持ち帰ったことが発覚したためである。警察関係者への取材によって明らかになったこの事案は、警察組織内部の深刻な倫理違反を浮き彫りにしている。
長期間にわたり複数の遺体を撮影 500点を超える画像データ
警察関係者によれば、この巡査部長は2009年頃から2022年頃にかけて、赤羽署、城東署、府中署の3つの警察署に勤務していた期間中、霊安室で検視を行った複数の女性遺体を撮影していた。その画像データは合計500点以上にのぼり、プリンターで印刷された写真も含めて自宅に持ち帰っていたという。
さらに、事件で負傷した女性の患部とみられる写真も所持していたことが判明している。2025年9月には、埼玉県内の自宅において児童ポルノの画像データが記録されたハードディスクを所持していたことも確認された。
盗撮事件での逮捕が発端 捜査過程で遺体撮影が発覚
この巡査部長は2025年9月、埼玉県内の駅で女性のスカート内を盗撮しようとしたとして、県迷惑防止条例違反容疑で埼玉県警に逮捕された。その後の捜査により、2022年12月から2025年7月にかけて、同県内および東京都内の駅で別の4人の女性を盗撮した疑いも明らかとなった。
埼玉県警はこれらの盗撮事件について、2025年11月に検察庁へ追送検しており、現在は公判が進行中である。県警および警視庁による捜査の過程で、検視遺体の撮影やデータの不正持ち出し行為も発覚。押収した資料の分析を通じて、児童ポルノ所持の事実も裏付けられた。
原子力施設警備中の警察官も免職 飲酒運転と窃盗で逮捕
同日、警視庁は別の不祥事も公表した。原子力関連施設の警備任務のために福井県へ派遣されていた第9機動隊の男性巡査部長(41歳)も、懲戒免職処分となったのである。
警察関係者によると、この巡査部長は2025年12月24日未明、福井県敦賀市の路上で他人の乗用車を盗み、酒に酔った状態で運転したとして、道路交通法違反(酒酔い運転)容疑で逮捕された。さらに窃盗容疑でも追送検されている。
運転中には電柱や縁石に衝突する物損事故も起こしており、スナックで飲酒した直後の行為であったことから「覚えていない」と供述しているという。
これらの一連の不祥事は、警察組織における内部統制の重要性と、職員の倫理観向上が急務であることを改めて示す事例となった。



