特殊詐欺グループを一斉摘発、被害総額31億円か
警視庁を中心とする合同捜査本部は、2026年2月27日までに、詐欺などの疑いで東京都中央区勝どきに住む会社役員、湯浅健人容疑者(32)を含む男4人を逮捕しました。容疑者らは、高齢女性から現金をだまし取り、回収したとされています。
巧妙な手口で高齢者を狙う
逮捕容疑は、2023年8月に茨城県の高齢女性に対して、何者かと共謀して電話で弁護士をかたり、「詐欺の共犯の嫌疑を晴らすため資産を預かる必要がある」などとうそを告げたことです。この巧妙な言葉巧みな話術により、被害者に1760万円を東京都内のアパートの空き室に発送させ、その後回収したとされています。
全国規模で展開された詐欺ネットワーク
捜査本部の調べによると、この特殊詐欺グループは2023年3月から9月にかけて、35都道府県に及ぶ広範囲で活動を展開していました。約170人の被害者から、合計で約31億円もの巨額を詐取した可能性が指摘されています。被害者の多くは高齢者であり、グループは彼らの不安や弱みにつけ込んだ手口を用いていたとみられます。
組織的な現金回収システム
湯浅容疑者は、回収役約30人を統括するトップの立場にあったとされています。被害者から送らせた現金は、まず別の回収役が指定された空き室で受け取り、その後、共に逮捕された男3人に付近の公園トイレ内で手渡されました。最終的には、湯浅容疑者に渡っていたと捜査本部は見ています。
国際的な背景も浮上
さらに、うその電話をかけた「かけ子」は、カンボジアを拠点としていたといいます。このことから、捜査本部はグループが国際的なネットワークを有していた可能性も視野に入れ、実態解明を急いでいます。国内外を結んだ組織的な犯罪の全容が、今後明らかになることが期待されます。
今後の捜査の行方
警視庁などの合同捜査本部は、逮捕された4人に対する取り調べを進めるとともに、グループの他のメンバーや資金の流れについても詳細な調査を継続しています。高齢者を標的とした特殊詐欺は社会問題化しており、今回の摘発が類似事件の抑止力となるか注目が集まっています。捜査関係者は、「被害の全容を解明し、再発防止に努めたい」とコメントしています。



