北海道旭川市の旭山動物園において、30代の男性職員が妻の遺体を園内の焼却炉に遺棄した疑いがあるとして、北海道警が任意で事情聴取を行っている事件を受け、市は動物園の再開延期も視野に検討を重ねている。27日午前、市幹部は取材に対し、「結論や方針は遅くとも28日までに必ず公表する」と述べ、再開の可否を明確にする方針を示した。
休園中の園内で発覚した事件
動物園は今月8日から28日まで休園中で、冬囲いの撤去やペンキの塗り替えなど、夏に向けた準備を進めていた。再開はゴールデンウィーク初日の29日を予定していた。しかし、休園中に男性職員が園内の焼却炉に妻の遺体を遺棄したとする趣旨の供述をしたことが発覚。道警は死体遺棄容疑で焼却炉付近を捜索している。
市の対応と課題
旭川市の浅利豪経済部長は、「最優先は捜査への全面協力です。さらに、働く職員のメンタル面のケアや管理体制を整えられるかなど、事件によって生じた複合的な課題を総合的に勘案して再開の可否を検討している」と述べた。焼却炉付近はバックヤードにあたるが、今後、来園者の目に触れる場所での捜査が必要になった場合、開園は困難になるとの見方を示した。
また、一連の報道を受けて市民から寄せられた意見の大半は「批判ではなく、応援だった」とし、「職員の励みになっている」と明かした。動物たちの飼育体制は維持されており、来園者に元気な姿を見せられるよう職員は尽力しているという。
旭山動物園の概要
旭山動物園は旭川市が1967年に開園。動物の特徴的な能力や行動を見せる「行動展示」で知られ、2025年度は約133万人が訪れた人気の観光施設である。



