尼崎脱線事故から21年、負傷者らが「安全な社会」願うしおりを作成
2005年に発生した尼崎JR脱線事故から、4月25日で21年を迎えるのを前に、事故の負傷者らで構成される「空色の会」が4日、風化防止を願うしおりを作成しました。このしおりには「あの日を決して繰り返すことなく安全で安心な社会を」というメッセージが記されており、近く尼崎駅をはじめとするJR福知山線の各駅に設置される予定です。
青空の下の穏やかな風景が描かれたしおり
しおりの表面には、青空の下に湖や山が広がる平和で穏やかな風景が描かれています。原画を担当したのは、事故当時に1両目で重傷を負った兵庫県宝塚市在住の福田裕子さん(42歳)です。空色の会では5年ごとにしおりのテーマを変更しており、今年は「会のメンバーが行きたい場所」をコンセプトに選定されました。
福田さんは「このしおりが、安全について改めて考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです」と語り、事故の記憶を風化させず、安全意識を高めることへの願いを強調しました。
手作業で約4000枚を仕上げ
作成日には、会のメンバーらが集まり、手作業でしおりにリボンを通す作業を行いました。約4000枚ものしおりを丁寧に仕上げ、一つひとつに事故の教訓と安全への祈りが込められています。この取り組みは、事故から長い年月が経過しても、被害者や関係者が継続的に記憶と向き合い、社会に警鐘を鳴らし続けていることを示しています。
尼崎JR脱線事故は2005年4月25日、兵庫県尼崎市で発生し、多くの死傷者を出した大惨事でした。事故から21年が経過する中、空色の会の活動は、単なる追悼を超え、鉄道安全や社会全体の安心に向けた具体的な行動として注目されています。しおりの配布を通じて、より多くの人々が事故の教訓を心に留め、安全な社会の実現に貢献することが期待されます。



