長崎県内公立学校で体罰・不適切指導20件
長崎県教育委員会は2025年度、県内の公立学校で体罰および不適切な指導が20件(前年度比6件減)発生したと公表した。負傷した児童生徒は前年度と同数の1人で、処分や指導の対象となった教職員は20人(同6人減)に上った。
学校別内訳と被害状況
県教委が毎年実施している調査によると、学校別の内訳は小学校4件、中学校3件、高校11件、特別支援学校2件。体罰などを受けた児童生徒は51人(前年度比78人減)だった。
負傷事例として、小学校で口頭指導に従わない児童1人に対し、教諭が「聞いているのか」と右肩を押したところ、児童が近くの机に載せていた椅子に頭をぶつけ、側頭部打撲を負ったケースが報告された。
態様別の内訳
態様別では、不適切な指導や発言を含む「その他」が13件で最多。以下、「素手でたたく」2件、「棒などでたたく」2件、「投げる・転倒させる」2件などとなった。
小学校では、再三注意しても改善が見られないとして、児童10人に「僕は失敗作です。生まれてきてごめんなさい」と言わせようとする事案もあった。
再発防止策
県教委は、処分や指導の対象となった教職員に対し、怒りの感情を抑える「アンガーマネジメント」研修の受講を義務付けるなどの再発防止策を進めている。担当者は「今後もあらゆる機会を捉えて体罰・不適切な指導の根絶に向けた指導を徹底する」と述べている。



