東京・多摩の少女監禁虐待事件、両親と兄2人を逮捕 押し入れに拘束
東京・多摩の少女監禁虐待事件、両親と兄2人を逮捕

東京都多摩地区の自宅で、中学生だった10代の少女を押し入れに閉じ込めてけがを負わせたとして、警視庁は40代の両親と20代の兄2人を逮捕監禁致傷の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材で明らかになった。少女は搬送時に低栄養状態で、同じ世代の平均体重より約10キロ少なく、日常的に虐待を受けていたとみられる。命に別条はないという。

全治1週間の床擦れと低体温症

両親と長兄の逮捕容疑では、1月下旬の数日間、少女を拘束して押し入れに閉じ込め、全治1週間の床擦れと低体温症にさせたとされる。父親は「事実はあったが、共謀した覚えはない」、母親は「だいたい合っているが、違うところもある」、長兄は「何も言いたくない」と供述している。

捜査関係者によると、1月下旬、母親が「娘の体が冷たい」と119番通報。搬送先の医師が虐待の疑いを感じ、東京消防庁を通じて警視庁に通報した。通報の翌日、警視庁は次兄を逮捕。次兄は「言うことを聞かせるため」と供述した。さらに今月12日、両親と長兄を逮捕監禁致傷容疑で逮捕した。

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母親「しつけのためだった」 中学には1日も通学せず

押し入れは外側から施錠できるよう改造され、少女の両手足には拘束具が付けられていた。母親は逮捕前の任意の調べに、昨年9月ごろに押し入れを改造したと述べ、「しつけのためだった」と説明。少女は全身にあざがあり、日常的に暴行されていた可能性がある。少女は今年3月に公立中学校を卒業したが、入学式以外、一日も通学していなかったという。

同校の担当者は東京新聞の取材に「個人情報にかかわるので答えられない」と回答。所管する教育委員会の担当者は「情報を把握していない」と述べた。通常、欠席が続く生徒がいる場合、学校側は家庭訪問や保護者への連絡を行い、改善がなければ児童相談所と連携する。

学校や児童相談所は適切な支援をしていたのか

所管の児童相談所には、母親から119番が入る数日前に虐待を疑う通報があったが、少女が搬送されるまで介入はなかった。通報から原則48時間以内に安否を確認する国の指針が守られていなかった可能性がある。東京新聞は12日、見解を求めたが「担当者がつかまらない」として夜までに回答がなかった。

日本社会事業大の古屋龍太名誉教授(精神保健福祉学)は、一般論として「生徒や保護者に直接関わり、意思や状況を確認するなど、学校が行うべき支援をどこまで行っていたかが焦点になるのではないか」と話した。

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