墨田区シルバー人材センター職員、副業先で会員を不正就労させ懲戒解雇
墨田区シルバー人材センター職員を懲戒解雇 副業で会員を不正就労

東京都墨田区文花1にある公益社団法人「墨田区シルバー人材センター」で、30代の男性職員が自身の副業先であるマンション清掃業務にセンターの会員を従事させ、その報酬をセンターの公金から不正に支出していたことが明らかになった。職員は会員に対し、この業務がセンターの紹介による仕事であると偽って説明していた。センターはこの事態を「重大な不祥事」と捉え、職員を懲戒解雇処分にした。さらに、今月11日には会員向けの事情説明会を開催する予定である。

不正の実態

センターや関係者によると、職員は昨年4月から今年2月までの間、自身が副業として携わっていたマンション清掃業務を、自らが担当する会員3人に「センターの仕事」などと説明し、複数回にわたって依頼していた。その際、職員自身は副業先からバイト代を受け取っていた一方で、3人の会員にはセンターが通常支払う「配分金」に上乗せする形で報酬を支出。結果としてセンターに計10万6900円の損害を与えたという。

さらに、別の会員2人に対しても、昨年1月から今年3月にかけて、「センターとは関係ない仕事」と伝えた上で同様の清掃業務を依頼。この2人への報酬は、職員が副業先から受け取ったバイト代の一部から支払われていた。

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発覚の経緯

今年2月、職員から依頼されたマンション清掃業務について、会員の一人がセンター窓口に相談したことがきっかけで問題が発覚した。職員はセンターでマンション清掃の紹介を担当していなかったため、不自然な点が浮上した。

センターの聞き取りに対し、職員は不正を認めた。センターは懲戒審査委員会を経て、3月17日付で職員を懲戒解雇処分とした。また、警視庁にも被害内容を相談している。元職員は不正に支出した分の全額を弁済したという。

センターの対応と再発防止策

センターの担当者は取材に対し、「コンプライアンス(法令順守)と業務のチェック体制を強化し、再発防止を徹底したい」と述べた。元職員の行為の動機については、「聞き取りでの発言内容の詳細は控えたい」としている。

今月11日にセンターで開かれる説明会では、出席を希望する会員に対し、事案の経緯や再発防止策について説明する予定である。

シルバー人材センターとは

シルバー人材センターは、主に市区町村単位に設置され、都道府県知事の指定を受けた公益法人などが運営する。原則60歳以上の会員を対象に、地域の企業や公共団体などから受注した軽作業などの仕事を紹介し、従事の対価として「配分金」と呼ばれる報酬を支払っている。全国に1337団体あり、登録会員数は計約67万4000人(2024年度末時点)。墨田区シルバー人材センターには現在約1500人が登録し、実際に約800人が就労している。

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