山口県で相次ぐ特殊詐欺、息子や警察官装い高齢者から計1171万円をだまし取る
山口県で特殊詐欺相次ぐ、息子や警察官装い高齢者から1171万円

山口県で相次ぐ特殊詐欺被害、息子や警察官を装う手口で高齢者から計1171万円をだまし取る

山口県警察は4月7日、県内で3件の特殊詐欺被害が相次いで発生したことを明らかにしました。これらの事件では、息子や警察官を装う巧妙な手口によって高齢者が標的にされ、合計で約1171万円もの現金がだまし取られています。県警は市民に対して、不審な電話への対応に最大限の注意を払うよう強く呼びかけています。

息子の上司を装う男性に195万円を手渡した80代女性の被害

山陽小野田市に住む80歳代の女性は4月1日、電話で息子を名乗る男性から連絡を受けました。その男性は「喫茶店で契約書類などが入ったバッグを盗まれた。返してもらうためにお金を貸してほしい」と訴えかけました。女性はその後、息子の上司を装う30歳代と見られる男性に現金195万円を直接手渡してしまいました。

しかし、後になって実際の息子本人に確認を取ったところ、この話が完全な詐欺であることが判明しました。女性はすぐに山陽小野田警察署に通報し、被害届を提出しています。この手口は、身内を装って緊急性をあおることで被害者の判断力を鈍らせる典型的な特殊詐欺のパターンです。

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警察官を装う男に845万円を振り込んだ60代女性の事例

さらに深刻な被害が山口市で発生しています。60歳代の女性は3月25日、千葉県警察の警察官を名乗る男性から脅迫的な電話を受けました。その男性は「カード詐欺の犯人があなた名義のキャッシュカードを持っていた」「あなたを逮捕することになるかもしれない」などと威嚇し、SNSのビデオ通話を通じて偽造された逮捕状らしき書類を見せつけました。

恐怖に駆られた女性は、3月25日から27日にかけて8回にわたり、合計845万円を指定された口座に振り込みました。この事件では、捜査機関を装うことで被害者に心理的圧力をかけ、多額の金銭をだまし取る手口が用いられています。

キャッシュカード2枚を預け131万円を引き出された80代男性の被害

防府市では4月2日、80歳代の男性が警察官を名乗る男性から電話を受けました。その男は「あなたの口座から4、5万円が不正に引き出されている。調査のためにキャッシュカードを預からせてほしい」と要求しました。男性は自宅を訪れた警察官を装う男にキャッシュカード2枚を渡してしまいました。

その後、男性の口座から身に覚えのない出金が発生し、合計約131万円が引き出されていたことが判明しました。男性が金融機関に相談したことで、これが詐欺事件であることが発覚しました。この手口は、捜査協力という名目でキャッシュカードをだまし取り、直接現金を奪う巧妙な方法です。

山口県警が市民に呼びかける具体的な注意点

山口県警察はこれらの事件を受けて、市民に対して以下の点を特に注意するよう呼びかけています。

  • 非通知表示や「+」で始まる国際電話番号には出ないこと
  • 警察などの捜査機関がキャッシュカードを預かることは絶対にない
  • 捜査機関が口座への振り込みを指示することはない
  • SNSを通じて捜査機関が連絡を取ることはない

県警の担当者は「高齢者を標的にした特殊詐欺が後を絶ちません。不審な電話がかかってきたら、一旦切ってから家族や警察に相談してください」と強調しています。また、実際の息子や家族を装う電話については、必ず本人に直接確認を取る重要性を指摘しています。

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これらの詐欺事件は、社会的に弱い立場にある高齢者を狙った卑劣な犯罪です。山口県内では今後も同様の手口による被害が発生する可能性が高いため、市民一人ひとりの警戒心と適切な対応が求められています。