横浜で男性・性的少数者向けDVシェルター開設、NPO法人SHIPが支援開始
横浜で男性・性的少数者向けDVシェルター開設 (28.03.2026)

横浜で男性・性的少数者向けのDVシェルターが開設、NPO法人SHIPが支援体制を整備

神奈川県横浜市において、性的少数者の居場所作りや相談事業を手がけるNPO法人「SHIP」(神奈川区)が、今月、ドメスティックバイオレンス(DV)などの被害を受けた男性や性的少数者向けのシェルターを開設しました。この施設は「HOME BASE SHIP」と名付けられ、3月26日から正式に問い合わせの受け付けを開始しています。

シェルターの詳細と利用条件

シェルターは横浜市内のアパートのワンルーム(風呂・トイレ付き)を活用しており、定員は1名です。利用料金は1日あたり1500円で、滞在期間は原則として2週間と設定されていますが、状況に応じて延長の相談にも応じる柔軟な対応が図られています。さらに、週に2回、相談員が訪問して利用者の近況を確認し、継続的な支援を提供します。

対象者は主に神奈川県内在住者ですが、緊急性が高い場合には例外も認められる方針です。詳細な住所は安全性を考慮して非公開となっており、利用希望者は電話での問い合わせが必要です。連絡先は050-1807-3099(水曜から土曜の午後6時から8時)となっています。

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背景と必要性

SHIPの星野慎二代表(66歳)によると、出生時の性と性自認が異なるトランスジェンダーの人々から、親などからの被害に関する相談が月に複数件寄せられているとのことです。具体的な事例として、戸籍が男性で心が女性の当事者が、親から「男らしくない」と言われて暴力を受けたり、服装や言葉遣いを強要される精神的虐待が報告されています。

神奈川県は従来、DV被害を受けた女性向けにシェルターを設置していましたが、男性やトランスジェンダーの場合は入所できない状況でした。全国的に見ても、男性が配偶者からDVを受ける被害が目立っており、こうした課題に対応するため、一時的な避難場所の設置が決定されました。

支援体制と今後の展望

この事業は、県の「かながわボランタリー活動推進基金21」を活用して実施されており、県が福祉関係の手続きなどにおいて市町村との調整役を担っています。星野代表は「安心の確保から自立までを支援していくことが重要です。もしシェルターが満室の場合は、他の団体を紹介することも可能なので、気軽に相談してほしい」と述べ、幅広い支援を呼びかけています。

さらに、男性や性的少数者向けの相談窓口として、電話045-620-7711(毎週火曜午後7時から9時)も設けられており、多角的なサポート体制が整えられています。この取り組みは、従来のDV対策では見過ごされがちな層への支援を強化し、社会全体のセーフティネットを拡充する意義を持っています。

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