福島原発事故の風化防止を政府に要請 内堀知事が復興協議会で危機感を表明
福島県の内堀雅雄知事は、東京電力福島第1原発事故の風化抑止に努めるよう政府側に強く迫った。2026年3月29日に福島市で開催された復興に関する再生協議会において、内堀氏はこの問題を提起し、政府の対応を求めたことを明らかにした。
事故から15年、国内外で進む風化に強い懸念
協議会終了後、報道陣の取材に応じた内堀知事は、「事故から15年が経過し、残念ながら風化が国内や世界で進んでいる」と述べ、深刻な危機感を示した。特に、若い世代については、東日本大震災当時の記憶が鮮明ではない点を強調し、この状況が風化を加速させていると指摘した。
内堀氏はさらに、大震災と原発事故を併せて表記することの重要性を訴え、「風化を少しでも遅らせることにつながる」と語った。この取り組みにより、社会的な記憶の継承が促進されるとの見解を示した。
政府側の対応と今後の展望
協議会には関係閣僚らが出席し、冒頭を除き非公開で行われた。牧野京夫復興相も取材に応じ、「重く受け止め、政府が一丸となって対応すると約束した」と述べ、政府として真摯に対処する姿勢を明らかにした。
今回の要請は、以下の点を中心に据えている:
- 原発事故の風化を防ぐための具体的な対策の検討
- 若い世代への教育や啓発活動の強化
- 国内外での情報発信の充実
福島県と政府は、今後も連携を深めながら、復興と風化抑止の両立を目指す方針だ。内堀知事は、継続的な取り組みの必要性を訴え、政府の早期対応を期待している。



