「深海のアイドル」メンダコが豊島区サンシャイン水族館に登場
東京都豊島区東池袋のサンシャイン水族館で、耳のような小さなヒレや体全体を使って優雅に泳ぐ愛らしい姿から「深海のアイドル」と称されるメンダコの展示が行われています。担当者は「ぜひ多くの方にその貴重な姿を見に来ていただきたい」と来館を呼びかけています。
神秘的な深海生物の特徴
メンダコは水深200メートルから1000メートルの深海に生息するタコの一種です。体長は約20センチで、8本の短い腕が膜でつながり、まるでスカートのように見える独特の形状が特徴的です。また、一般的なタコとは異なり墨を吐かないという珍しい性質を持っています。
同館では、17日に駿河湾で複数の個体を採集し、翌18日から2体のメンダコを館内で展示しています。水槽内の底でじっとしている姿から、時折ヒレを動かして泳ぐ様子まで、普段は深海でしか見られない貴重な生態を間近で観察することができます。
未解明の生態と飼育の難しさ
館によると、メンダコはその生態の多くが未解明で、確立された飼育方法も存在していません。国内での最高飼育日数は、実は同館が記録した76日間です。この記録は、深海生物の飼育技術において重要なマイルストーンとなっています。
興味深いことに、同館では今年1月にもメンダコの展示を試みましたが、その際の個体は体調が思わしくなく、即日で展示を終了せざるを得ませんでした。この経験から、飼育スタッフはより慎重な管理と観察を続けています。
飼育担当者の熱い思い
飼育担当者は次のように語っています。「メンダコの生態を深く知る手掛かりを探るとともに、この貴重な姿をお客さまに長く届けるために、私たちは長期間の飼育展示に全力で挑戦しています。深海の神秘を身近に感じていただける機会を提供したいと考えています」
サンシャイン水族館では、メンダコの展示を通じて、一般にはなかなか目にすることのできない深海生物の魅力を伝え、海洋生物の多様性について考えるきっかけを提供しています。豊島区の中心地で出会える「深海のアイドル」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。



