埼玉県立小児医療センターで抗がん剤注射後に新たな神経症状 原因不明のまひが発生
埼玉県立小児医療センターで抗がん剤注射後に新たな神経症状

埼玉県立小児医療センターで抗がん剤注射後に新たな神経症状が発生

埼玉県立小児医療センター(さいたま市中央区)で、抗がん剤の髄腔内注射を受けた患者が死亡し、別の患者が重体となっている問題に関連して、新たな事態が明らかになった。同センターは2026年3月17日、別の患者2人が同様の注射後に下半身のまひを発症していたと発表した。死亡した患者らから検出された抗がん剤「ビンクリスチン」は、この2人からは検出されていない。

死亡・重体の3人と新たな2人の症状の違い

これまでに死亡または重体となった3人の患者は、昨年1月から10月の間に白血病の治療として髄腔内注射を受け、その1日から4日後に重篤な神経障害を発症した。これらの患者の髄液からは、髄腔内注射に使用されるはずのない抗がん剤「ビンクリスチン」が検出されており、医療ミスが疑われている。

一方、今回発表された新たな2人の患者は、同じ期間に髄腔内注射を受け、それぞれ約2週間後に下半身がまひする神経症状が現れた。症状は全身がまひした3人とは異なり、命に別条はない状態である。センターによると、2人のうち1人は、重篤化した患者の1人と同じ日に同じアンプル(容器)の薬を投与されていたが、関連性は不明としている。もう1人は基礎疾患があったという。

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副院長「原因は分からない」と困惑の声

埼玉県庁で行われた記者会見で、渡辺彰二副院長は、髄腔内注射後に神経症状が出ることは「まれなこと」と説明した。新たな2人の発症原因については、「分からない。どのようにしてまひが出たのか、私どももよく理解できていない」と述べ、困惑の様子を見せた。同センターでは現在、詳細な調査を進めており、今後の対応に注目が集まっている。

この問題は、医療現場における安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしており、患者家族や関係者からは早期の原因解明と再発防止策を求める声が高まっている。埼玉県立小児医療センターは、引き続き情報を公開しながら、適切な対応に努めるとしている。

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