ウクライナ人医師が名古屋で医療研修 祖国救う決意胸に手術法学ぶ
ウクライナ人医師が名古屋で研修 祖国救う決意で医療学ぶ

祖国ウクライナを医療で救う決意 名古屋で研修に励む女性医師たち

名古屋市中川区の藤田医科大ばんたね病院の手術室で今月中旬、真剣な眼差しで執刀医の手元を見つめる2人の女性医師がいた。ウクライナ出身のビクトリア・クツカルペンコさん(28)とダリア・チェフノバさん(39)である。ロシアの侵略が続く祖国を医療で支えたいという強い思いから、今年1月から日本の医学を学んでいる。

脳神経外科で受け入れ続けるウクライナ人医師

同院の脳神経外科では加藤庸子教授(73)らが、2023年からウクライナの医師を受け入れており、これまでに6人が訪れている。クツカルペンコさんとチェフノバさんは、手術法や患者との接し方、チーム医療の在り方を熱心に学んでいる。研修の合間には、他の医師や留学生と意見交換を重ね、知識と技術を磨いている。

空き時間には2人で手術の練習に励むこともある。クツカルペンコさんは日本の医療体制について、「手術前から退院後までの治療計画が非常に細かく、患者中心の医療が実践されています。各部署のチームワークも素晴らしく、大きな刺激を受けています」と語る。

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侵略から4年 故郷の医療を支える使命

ロシアによる侵略が始まって24日で4年となる。ウクライナでは医療行為が十分に行えない状況が続いており、2人は帰国後、日本で得た知識と技術を活かして力になりたいと強く願っている。

チェフノバさんは力強くこう述べる。「今できる精一杯のことをして、目の前の命を助ける。それが私たちの使命です」。加藤教授は2人の姿勢を高く評価し、「2人とも真摯に課題と向き合い、常に患者のことを考えています。彼女たちが一人、また一人と救うことで、明るいウクライナが必ず戻ってくると信じています」と期待を寄せている。

オペ室では手術用顕微鏡を覗き込み、医師や看護師に時折質問しながら手術過程を学ぶクツカルペンコさんの姿があった。医局ではチェフノバさんが他の国の研修生と活発に議論を交わす。2人はさまざまな医師や留学生と交流しながら腕を磨き、知識を増やしている。歩きながら話す2人の表情には、祖国を思う熱い思いと、医療者としての責任感がにじみ出ていた。

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