福岡市、医療的ケア児支援を大幅拡充 訪問看護時間倍増、修学旅行の看護師同行も全額負担
福岡市、医療的ケア児支援拡充 訪問看護倍増、修学旅行も全額負担

福岡市が医療的ケア児支援を大幅拡充、家族の休息確保へ新たな一歩

福岡市は2026年度一般会計当初予算案を発表し、常時介助を必要とする「医療的ケア児」の家族に対する支援を大幅に強化する方針を明らかにしました。総額1兆1318億円の予算案は6年連続で1兆円を超え、過去最大規模となり、市民生活の質向上に重点を置いています。

訪問看護時間を倍増、家族のレスパイト支援を拡充

予算案では、医療的ケア児の家族のレスパイト(休息)支援として、自宅などでの訪問看護の利用時間を従来の年48時間から104時間へと倍増させることが盛り込まれました。これは国の支援拡充方針に合わせた措置であり、関連費用として1億2400万円を計上しています。

さらに、人工呼吸器を24時間必要とする子どもについては、市が昨年8月から独自に実施している年338時間を上限とする試行を新年度も継続する予定です。これにより、より重度のケアが必要な家庭にも手厚い支援が提供されます。

保育所への補助新設と修学旅行での全額負担

医療的ケア児の受け入れを行う民間保育所3か所に対し、看護師の確保や必要な備品整備にかかる費用の補助を新設します。事業費として6300万円を投じ、保育環境の整備を後押しします。

市教育委員会では、修学旅行などの宿泊行事に参加する際、同行する訪問看護師にかかる費用を全額負担するため、448万円を計上しました。これにより、自宅だけでなく、学校生活や外出時などあらゆる場面での支援が強化され、子どもたちの社会参加を促進します。

子育て世代への包括的支援で持続可能な都市を目指す

福岡市は、子育て世代への市内住み替え支援や市地下鉄の編成増・延伸の検討など、市民生活全般の質向上にも力を入れています。今回の医療的ケア児支援拡充は、家族の負担軽減と子どもの成長を支える重要な施策として位置づけられています。

予算案は17日開会の市議会定例会に提出され、審議が行われます。福岡市はこれらの取り組みを通じて、誰もが安心して暮らせる持続可能な都市づくりを推進していく方針です。