厚生労働省の専門部会は9日、経口中絶薬「メフィーゴ」(一般名・ミフェプリストン)を保険適用とすることを了承した。早ければ年内にも保険診療での使用が可能となる見通しだ。これにより、手術に伴う身体的・精神的な負担が軽減されると期待されている。
保険適用の背景
メフィーゴは、妊娠9週以内の初期中絶に用いられる薬で、2023年4月に国内で初めて承認された。しかし、薬価が高額(約10万円)であることから、普及が進んでいなかった。今回の保険適用により、患者の自己負担は原則3割で済むようになる。
安全性と課題
メフィーゴは、海外では30年以上の使用実績があり、安全性は確認されている。ただし、出血などの副作用リスクがあるため、医師の管理下での使用が必須とされている。また、保険適用後も、使用可能な医療機関の拡大が課題となる。
女性の負担軽減へ
これまで国内の中絶は、外科的手術が主流で、身体的・金銭的負担が大きかった。経口中絶薬の保険適用により、女性の選択肢が広がり、早期発見・早期対応が促進される可能性がある。
- 手術に比べて身体的侵襲が少ない
- 医療機関での滞在時間が短縮される
- 心理的負担の軽減も期待
一方で、保険適用後も、中絶に対する社会的な偏見や、医療機関の倫理的な問題など、解決すべき課題は多い。



