乳がん検診の受診率向上を目指し、横浜で新たな団体が発足
乳がん検診の普及と患者支援を目的とした一般社団法人「ピンクリボンよこはま」の発足記念講演会が4月19日、横浜市内で開催されました。テーマは「乳がんをきっかけに、地域で支え合うやさしい社会へ」。医療関係者や市民ら約100人が参加し、団体の船出を祝いました。
溝呂木代表理事、自身の体験から正しい情報の重要性を強調
代表理事の溝呂木亜矢子さんは、自身の乳がん罹患体験を紹介しました。早期発見ながら乳房全摘手術を勧められた際、術後の生活の質(QOL)を重視してセカンドオピニオンを求め、乳がん手術と同時に乳房を再建する手術を選択したと語りました。溝呂木さんは「正しい情報と選択肢を知る重要性を実感した」と述べ、昨年11月の団体設立に至った思いを共有しました。
南雲医師、予防と再建手術の現状を解説
溝呂木さんの治療も担当したナグモクリニック総院長の南雲吉則さんが「乳がん予防と若々しく生きるための健康習慣」と題して講演。国内の乳がん死者数が欧米と対照的に増加傾向にある現状を指摘し、検診と生活習慣改善による予防の重要性を強調しました。また、乳房再建率が米国や美容・整形外科が盛んな韓国に比べて著しく低い現状に触れ、「女性の尊厳を守るための選択肢」として、自身が実践する「皮下乳腺全摘同時再建手術」などを紹介しました。
重内理事、受診率向上の課題を報告
理事の重内博美さんは、国内の女性の9人に1人が乳がんに罹患する現状を報告。一方で、早期発見・早期治療による生存率はステージIで99.8%、ステージⅡで95.6%と極めて高く、検診受診率の向上が課題であると指摘しました。国は40~69歳の女性の受診率を60%とする目標を掲げていますが、横浜市内は50%強に留まっていると述べました。
今後の活動計画
ピンクリボンよこはまでは、今後以下の活動を計画しています:
- 専門家による講演会の定期的な開催
- 定例交流会を通じた情報共有の場の提供
- 地域と連携したイベントの実施
これらの取り組みを通じて、一人でも多くの女性が検診に足を運び、適切なケアを受けられる社会を目指すとしています。



