長崎市の主要病院3施設が緊急性低い救急搬送に費用徴収を導入、7月から実施へ
長崎大病院、長崎みなとメディカルセンター、日赤長崎原爆病院の3病院は、緊急性が認められない患者の救急搬送に対して、7700円の費用徴収を2026年7月1日から開始することを発表しました。この決定は、救急医療の効率化と重症患者への迅速な対応体制の構築を目指すものです。
対象となる医療機関とその背景
対象となる3病院はいずれも病床数が200床以上で、長崎市内において救急患者を多く受け入れている主要施設です。近年、緊急性の低い患者による救急搬送が増加し、救急医療資源の適切な配分が課題となっていました。この問題に対処するため、費用徴収制度を導入することで、不必要な搬送を抑制し、重症患者への対応を優先する体制を整える狙いがあります。
記者会見での説明と先行事例の効果
3月30日に長崎市役所で行われた記者会見で、日赤長崎原爆病院の谷口英樹院長は、以下のように述べました。
- 「ドクターの高齢化といった受け入れ側の問題も含め、将来を見据えた上で適正な救急車の受け入れが重要になります。」
- 「県外での先行事例でも明らかな効果が出ており、市民の皆さまにもご協力いただきたいと考えています。」
この発言は、費用徴収が単なる財政措置ではなく、救急医療システムの持続可能性を高めるための戦略的取り組みであることを強調しています。先行事例では、同様の制度導入により、緊急性の低い搬送が減少し、救急隊の負担軽減や重症患者への迅速な対応が実現したと報告されています。
制度の目的と期待される効果
この費用徴収制度の主な目的は以下の通りです。
- 緊急性が認められない患者の救急搬送を抑制し、救急医療資源の適切な配分を促進すること。
- 3病院への救急搬送が集中することを防ぎ、地域全体の医療バランスを改善すること。
- 重症患者や緊急性の高いケースに対して、より迅速かつ効果的な受け入れ体制を構築すること。
谷口院長は、市民の理解と協力を呼びかけ、制度の成功に向けた取り組みを続けていく方針を示しました。この動きは、全国的な救急医療の課題に対処するための重要なモデルケースとして注目されています。



