長崎の3大病院、緊急性ない救急搬送に7700円徴収を7月から開始
長崎3病院、緊急性ない救急搬送に7700円徴収開始 (30.03.2026)

長崎の主要3病院、緊急性の低い救急搬送に費用徴収を導入

長崎大病院、長崎みなとメディカルセンター、日赤長崎原爆病院の3病院は3月30日、緊急性が認められない患者の救急搬送に対して7700円の費用徴収を7月1日から開始すると正式に発表しました。この新制度は、救急医療資源の適正な配分と重症患者への迅速な対応体制の構築を目指すものです。

対象となる医療機関とその背景

対象となる3病院はいずれも病床数が200床以上を有し、長崎市内で特に多くの救急患者を受け入れている基幹医療機関です。近年、緊急性の低いケースによる救急搬送が増加し、本来優先すべき重症患者の治療に支障をきたす状況が問題視されてきました。

費用徴収の主な目的は二つあります。第一に、3病院への救急搬送が過度に集中することを防ぎ、地域全体の医療バランスを改善すること。第二に、緊急性の高い重症患者を迅速かつ確実に受け入れる体制を強化することです。これにより、限られた救急医療資源をより効果的に活用できるようになります。

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記者会見での関係者の説明

3月30日に長崎市役所で行われた記者会見では、日赤長崎原爆病院の谷口英樹院長が詳細を説明しました。谷口院長は「医師の高齢化など受け入れ側の課題も含め、将来を見据えた適正な救急車の受け入れが極めて重要です」と述べ、制度導入の必要性を強調しました。

さらに院長は「県外での先行事例では、同様の措置によって明らかな効果が確認されています。市民の皆さまには、救急医療の適正化に向けてご理解とご協力をお願いしたい」と訴えました。この発言は、制度が単なる費用負担ではなく、持続可能な救急医療体制の構築を目指すものであることを示しています。

制度の具体的な実施内容と期待される効果

徴収費用は1回の搬送あたり7700円に設定され、7月1日から適用されます。対象となるのは、医療的に緊急性が認められないと判断された救急搬送ケースです。具体的には、軽症で通常の診療時間内に受診可能な症状や、明らかに救急対応が必要でない状況が想定されます。

この制度により、以下の効果が期待されています:

  • 緊急性の低い搬送が減少し、救急車や医療スタッフの負担軽減
  • 重症患者への治療リソース集中による医療の質向上
  • 市民の救急医療適正利用意識の醸成
  • 長期的な救急医療体制の持続可能性確保

長崎県内では初めての試みとなりますが、全国的に同様の取り組みが広がっており、その効果が注目されます。3病院では、制度開始前に市民向けの説明会や広報活動を実施し、理解促進に努める方針です。

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