日本産科婦人科学会が着床前診断28件を承認、重い遺伝性疾患の予防に前進
着床前診断28件承認、遺伝性疾患予防の新たな一歩 (09.03.2026)

着床前診断の承認件数が明らかに、遺伝性疾患予防への道筋

日本産科婦人科学会は3月9日、重い遺伝性の病気が子どもに伝わるのを防ぐための「着床前診断(PGT-M)」について、2025年1月から6月までの審査結果を公表しました。この期間に審査された35件の申請のうち、28件が承認されたことが明らかになりました。

審査結果の詳細と新たな承認症例

学会によると、2025年1月から6月にかけて審査された35件の申請の内訳は、承認が28件、不承認が2件、審査継続が5件となっています。承認された28件のうち5件は、結果判定期間の重複により昨年9月に既に公表済みでした。今回新たに公表された23件には、乳がんや骨肉腫、脳腫瘍など、さまざまな種類のがんになりやすくなる「リー・フラウメニ症候群」などの症例が含まれています。

着床前診断の仕組みと倫理的配慮

着床前診断(PGT-M)は、体外受精によって得られた受精卵の遺伝子を調べ、重い遺伝性疾患の有無を確認する医療技術です。この技術の実施については、生命倫理や遺伝学の専門家の意見を慎重に踏まえ、日本産科婦人科学会が症例ごとに実施の可否を判断しています。各申請は厳格な審査プロセスを経て、適切な症例に限って承認される仕組みとなっています。

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遺伝性疾患予防への社会的意義

今回の承認件数の公表は、重い遺伝性疾患を持つ家庭にとって希望となるニュースです。着床前診断の適切な実施により、将来の世代に深刻な病気が遺伝するリスクを軽減できる可能性が高まります。同時に、この技術の適用には常に倫理的配慮が不可欠であり、学会は専門家の意見を尊重しながら慎重な判断を続けています。

日本における着床前診断の実施件数は依然として限定的ですが、承認プロセスの透明性が高まることで、適切な症例へのアクセスが改善されることが期待されます。今後の審査動向にも注目が集まっています。

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