ウクライナ避難民の子どもたちを支援する新たな団体が名古屋で発足へ
ロシアによるウクライナ侵略をはじめ、戦争や紛争によって生活に深刻な困難を抱える子どもたちを支援しようと、名古屋市の東海高校の卒業生らが中心となって「あいちグローバルチャイルドリリーフセンター」(仮称)を設立することになった。2026年6月にNPO法人としての設立を目指しており、ウクライナ侵略開始から4年となる節目の日にあたる2月24日、名古屋市内で設立準備会が開催された。
経験豊富な呼びかけ人が中心に
この取り組みを呼びかけたのは、東海高校の卒業生であり、かつて同校で教鞭を執っていた久田光政さん(69歳)である。久田さんは現在、NPO法人「被災者応援愛知ボランティアセンター」の理事長を務めており、東日本大震災で親を失った子どもたちへの継続的なサポートを実施してきた実績を持つ。さらに、別の団体の活動を通じて、2023年にトルコとシリアで発生した大規模地震の遺児支援にも携わっており、被災児童支援の分野で豊富な経験を有している。
具体的な支援計画と資金調達方法
新たに設立される法人は、ウクライナから避難した人々が多く身を寄せるポーランドなどの周辺国において、子どもたちの心身のケアや教育を総合的に支援する施設の開設を目指している。資金調達については、愛知ボランティアセンターが東日本大震災の遺児支援のために展開した「ワンコイン・サポーターズ」の手法を活用する予定だ。この手法では、全国のサポーターから毎月500円(1口)の応援金を募り、持続可能な支援体制を構築する。
多様な専門家が結集
設立メンバーは現在17人で構成されており、東海高校出身の医師や元教員に加えて、久田さんとつながりのある児童福祉司など、OB以外の専門家も参加している。各分野の知見を集結させて開設準備を進め、現地で活動する児童精神科医や教員らの雇用も計画されている。施設の規模としては、子ども十数人が利用できる程度を想定しており、現地での家賃や職員の賃金、日本国内での活動費などを含めた総額3000万円の資金調達が目標とされている。
設立準備会での熱い思い
設立準備会では、参加者から「関心はあったものの、これまで具体的な行動に移せていなかったので、このような形で関わることができて非常に嬉しい」という声や、「大切な人を失った悲しみを癒やすグリーフケアをしっかりと実施できれば」といった期待の声が相次いだ。
久田さんは、「自然災害とは異なり、人間が引き起こした戦争によって、想像を絶する苦しみの中に置かれている子どもたちが数多く存在します。子どもは国の未来を築く大切な存在です。日本からでも、少しでも彼らを応援することができればと考えています」と語り、支援活動への強い意欲を示した。
団体への問い合わせは、メール(vxq12@yahoo.co.jp)で受け付けている。



